【市原市】老舗材木店の片隅にある『一点物』!?材木店から出る廃材キャンパスに描く絵画の数々がすごい!!
創業1919年(昭和8年)の「株式会社 佐川材木店」さん。老舗材木店さんの一角に『一点物』と書かれた建物があり、ずっと気になっていました。
『一点物』ってなんですか?と事務所を尋ねると、佐川材木店代表取締役 佐川修一さんがお話を聞かせてくださいました。佐川さんは佐川材木店の5代目、18歳のころから材木店で働いていたそうです。お話を伺った事務所の中には絵画の作品がずらりと並んでいました。
画法はいろいろあり、描く支持体も様々でも、材木店だけに商売で出ている廃材(ベニヤ)に描くことが多いそうです。
『一点物』に置かれている作品もほとんどがベニヤに描かれています。販売もされているそうです。(売り切れている場合もあります)アトリエも事務所の一角にありました。
実は佐川さんが絵を描くことを始められてからまだ2~3年ほど。「還暦を迎える60歳を機にハートを磨くために何かを始めたいと思って。」という前向きな生き方にも感動です。ベニヤ板は、布キャンバスよりも抵抗があるので筆がすぐにダメになってしまうそう。パレットもベニヤ板を使っているということです。驚かされることがいっぱいありました。
もっと驚くことに作品は、市の作品展の入賞作品も展示されています。
そのうえ、県展入選や県知事賞も受賞されています。2作品とも千葉県の屛風ヶ浦の風景ですが夕日と月で対照的な絵になっています。話していて知識の多さにも驚かされますが、昼間は材木店の社長さんを務め、夜間やお休みになると、「脳が絵を描くことで現実から離れていく」と語る佐川さんはやはり素晴らしい芸術家さんだと思いました。
そんな佐川さん、来年の干支に因んだ江戸の画家伊藤若冲の絵画を模写した作品がこちら。今にも飛び出て来そうな虎。お土産に2L判の複写写真をいただきました。そしてパラパラとめくったスケッチブック「この絵、本当に素敵ですね」と告げたらピリピリと破ってくださいました。2枚とも大切に飾らせていただきます。
今回は材木店の画家、佐川修一さんを訪ねてみました。ひとつひとつが佐川さんのハートのこもった一点物の作品。みなさんものぞいてみては?
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